両陛下、元ハンセン病患者と御懇談


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天皇、皇后両陛下は各国の元ハンセン病患者らと懇談された
=28日午前、皇居・御所(宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下は28日午前、日本やインド、米国など各国の元ハンセン病患者8人とお住まいの皇居・御所で懇談された。

 元患者らはハンセン病に対する差別撤廃を目指す「グローバル・アピール2015」宣言式典のため来日している。

 懇談後の出席者の会見によると、両陛下は約40分にわたり一人一人と握手して言葉を交わし、「それぞれの国で今なお病気はもちろん、差別に苦しんでいる方々の指導者として活躍をしていただきたい」と述べられたという。

 インドの元患者による団体の代表バガバタリ・ナルサッパさん(46)は「家族からも手を握ってもらえない私に両陛下は親しく握手してくださった。忘れられない経験だ」と話した。