皇太子妃殿下、51歳に


地方で歓迎「大きな励みに」

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9日に51歳の誕生日を迎えられた皇太子妃殿下と、皇太子殿下、長女愛子さま=11月30日、東宮御所(宮内庁提供)

 皇太子妃殿下は9日、51歳の誕生日を迎えられた。宮内庁東宮職を通じて感想を発表。今年三重県や愛知県を訪問した際、多くの人から歓迎を受けたことが「大きな励みになりました」とし、「快復(かいふく)に向けての努力を続けていきたい」とつづられた。

 10月にオランダ国王夫妻が国賓として来日し、11年ぶりとなる宮中晩さん会など関連行事に御出席。雅子さまは「嬉しく、またありがたく思っております」と記された。

 来年戦後70年を迎えることにも触れ、「我が国が享受している平和の尊さを改めて心に刻み、平和への思いを新たにする機会になることと思います」と述べられた。また、異常気象などによる自然災害の増加に懸念を示し、「どのような社会を作ることを目指していくのか私たち一人一人が考えていく必要があるのではないでしょうか」と指摘された。

 11月に名古屋市で開かれた「持続可能な開発のための教育に関するユネスコ世界会議」に出席した際、次代を担う子どもたちが自ら考え取り組もうとしている姿に「心強く思いました」と記された。

 東宮職医師団も見解を発表。12年目に入った療養生活について「ご快復は着実に進んでいるものの、体調にはなお波があり、まだ快復の途上」との見方を示した。小町恭士東宮大夫によると、雅子さまは現在もカウンセリングや少量の投薬が続いているという。