両陛下、三重県入り 20年ぶり剣璽携え、伊勢神宮に


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天皇、皇后両陛下は伊勢神宮参拝のため、三重県に出発された。奥の侍従が手にする箱には皇位の象徴とされる剣が入っている= 25日午前、JR東京駅

 天皇、皇后両陛下は25日、伊勢神宮参拝のため、新幹線などで三重県入りされた。伊勢神宮で昨年10月、20年に1度の式年遷宮が行われたのを受けた私的訪問。皇位の象徴とされる剣と璽(じ)=勾玉(まがたま)=を携行された。剣と璽が皇居の外に持ち出されるのは、前回の式年遷宮後の参拝以来20年ぶり。

 両陛下は26日、伊勢神宮の外宮と内宮を参拝される。27日に式年遷宮に関する展示施設「せんぐう館」などを視察し、28日に帰京される。

 剣と璽は戦前、天皇の宿泊を伴う地方訪問には必ず携行されたが、1946年に警備上の理由などから取りやめられた。74年以降、伊勢神宮参拝に限り復活した。