東京・築地市場で、移転を控え最後の初競り
大間産のクロマグロ、昨年の3倍値で落札
今年11月の江東区豊洲への移転を控え、東京・築地市場(中央区)で5日朝、最後の初競りが行われた。
注目を集めたクロマグロの競りでは、青森県大間産が昨年の初荷の3倍となる1匹1400万円で落札された。
同日、卸売場には100匹近い天然マグロが並んだ。ここ数日、比較的安定した天候で順調な漁が行われたためで、上場されたマグロの一部は卸売場に入りきれないほどだった。
午前5時10分、鐘の音を合図に競りがスタート。大間産200キロのマグロは1キロ当たり7万円で競り落とされ、今年の初競りの最高値となった。
落札したのは2013年に1匹1億5540万円という史上最高値を付けたすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村。今年も「1番のマグロを何としても獲得したかった」(喜代村)と満足げだった。
ほかの鮮魚では、入荷が昨年よりも少なかったスルメイカやブリ、アジなどがやや高値で取引され、宮城県産を主力に潤沢だったイワシは安値となった。