北京、史上初夏冬両五輪を開催することに
IOC総会で、カザフスタンのアルマトイを破る
国際オリンピック委員会(IOC)は31日、クアラルンプールで第128回総会を開き、2022年冬季五輪開催地に北京を選んだ。北京は08年に夏季大会を開いており、史上初めて夏冬両五輪を開催することになった。アルマトイ(カザフスタン)は中央アジア初開催を逃した。
中国での冬季五輪開催は初めて。アジアでは1972年札幌、98年長野、18年の平昌(韓国)に続き4度目。五輪は平昌から20年東京に続き、3大会連続のアジア開催。
北京は08年夏季大会の会場を利用し、開催費用を抑える計画をアピールし、実績を訴えた。開催期間は22年2月4~20日(パラリンピックは3月4~13日)。
総会ではアルマトイ、北京の順に招致演説が行われ、IOC委員85人による投票で北京が過半数を獲得した。今回の招致では巨額な設備投資や住民の反対で立候補断念や撤退が相次いだ。最終候補2都市から開催地を選んだのは、06年冬季大会を決めた99年総会でトリノ(イタリア)がシオン(スイス)を破って以来。(クアラルンプール時事)