横浜市の英連邦戦死者墓地でパネル除幕式
訪問者向けの情報を英語と日本語で「過去知ることが重要」
第2次大戦中に日本で死亡した英国やオーストラリアなどの軍人を中心に、約2000人が眠る横浜市保土ケ谷区の英連邦戦死者墓地に訪問者向けの情報パネルが設置され、24日に除幕式が行われた。来日した英連邦戦死者墓地委員会のフレンチ副委員長は「今の平和を感じるために過去を実感することが重要だ」と強調した。
パネルは英語と日本語の2種類があり、墓地が設置された背景や、日本国内の捕虜収容所について説明。パネル上のQRコード(2次元コード)を携帯電話で読み取ると、シンガポールで日本軍の捕虜になり、日本で死亡した豪州兵士らについて記したウェブサイトに接続される。フレンチ氏は「こうした話を通じて戦争がもたらす悲しみを伝えることができる」と語った。
除幕式には横浜市立瀬戸ケ谷小学校の児童も参加。キノシタ駐日英臨時代理大使は「第2次大戦の終戦から70年。今後も横浜の戦死者墓地は重要な役割を果たすと確信している」と語った。
同墓地は2月に来日した英国のウィリアム王子が訪問。過去には王子の母親の故ダイアナ元皇太子妃や故サッチャー元首相も訪れた。(時事)