日本相撲協会、名古屋場所の新番付を発表
照ノ富士「当然優勝目指す」
平成生まれ初の大関となった照ノ富士は新番付に載ったしこ名を指さし、「自分の名前が大きくなってうれしい」と笑顔を振りまいた。名古屋場所に向け、「大関の地位は、横綱と優勝争いをしなきゃいけない。当然それを目指して頑張ります」と威勢よく宣言した。
夏場所で初優勝を果たし、瞬く間に出世した23歳。さすがに昇進決定後の疲れがたまったようで、右足に蜂窩織(ほうかしき)炎を発症して4日ほど土俵での稽古ができなくなった。しかし「もう治ったから大丈夫」と強調。「いつも通り稽古して調整する」と気持ちを高めた。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「良い休養になったんじゃないか。これからは稽古を休まず、優勝を目指してほしい」と期待した。
宝富士「自分も上目指す」
念願の新三役となった小結宝富士は名古屋市内の伊勢ケ浜部屋宿舎で記者会見し、「うれしい。番付の(しこ名の)字が大きくなって実感した」と笑顔を見せた。
三役の座を目前に足踏みが続いた。東前頭筆頭だった初場所は「精神的に弱かった」と振り返るように千秋楽で負け越し。春場所は西2枚目で8勝7敗。夏場所は東筆頭で9勝6敗と星を伸ばしたが、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「あと一つ、二つ勝てば2桁。やはり立ち合いの厳しさが足りない」。さらに上を、と奮起を促す。
部屋の後輩である照ノ富士の大関昇進も刺激になったようで、宝富士は「悔しい。自分も上を目指して頑張りたい」と気合を込めた。