天野浩さん帰国「夢のような1週間を過ごせた」
愛知・中部空港で、ノーベル賞のメダルを報道陣に披露
青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞した名古屋大の天野浩教授(54)が16日午前、授賞式が行われたスウェーデンから帰国した。愛知県の中部国際空港で大学関係者らの出迎えを受けた天野さんは終始笑顔。記者会見では金色に輝くメダルを披露し、「夢のような1週間を過ごせた」と話した。
現地では授賞式の他にもさまざまな行事が行われ、天野さんは「全て印象に残ることばかり」と語った。出発前から現地の大学での講演を楽しみにしていたが、「講演後も集まってくれて『刺激を受けた』と言ってくれた。いろんな所にお邪魔してよかった」と振り返った。
今後については「これで一段落するので、学生との研究に集中したい。しっかりやるので覚悟しておいてと(学生には)言いたい」と意欲を見せた。
現地には愛用のオレンジ色のウエストポーチを身に着けて行った。帰国会見の冒頭、天野さんはポーチからメダルをかたどったチョコレートを取り出し、会場を沸かせた。