中越地震から9年、新潟・小千谷市で追悼式
2004年10月に発生した新潟県中越地震から9年を迎えた23日、同県小千谷市で追悼式が行われ、住民らは犠牲となった68人の冥福を祈った。参列した泉田裕彦知事は終了後、「復興の検証を進めて経験を発信し、(東日本大震災などで)被災した人の希望になる取り組みを進めていきたい」と述べた。 追悼式には泉田知事や旧山古志村の村長だった長島忠美衆院議員ら230人が出席。黙とうに続き、小学生26人が大震災の復興支援ソング「花は咲く」を合唱した。
県内では地震発生時刻の午後5時56分に合わせて追悼行事が行われ、長岡市役所ではろうそくや灯籠に明かりをともし、祈りをささげた。中越地震で自宅が半壊したという同市のパート増田幸子さん(60)は「当時を思い出して涙が出たが、地震の経験で絆が深まった。地震を伝える街になれれば」と話した。
中越地震では旧川口町で最大震度7を記録。死者68人、重軽傷者4795人を出した。