文化の日、皇居・宮殿で文化勲章親授式
6人が天皇陛下から勲章を、天野さん「少しでも恩返しを」
文化の日の3日、皇居・宮殿で文化勲章親授式が行われ、今年のノーベル物理学賞に決まった名古屋大教授の天野浩さん(54)と米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の中村修二さん(60)ら6人が天皇陛下から勲章を受け取った。
他の受章者は文楽太夫の竹本住大夫本名岸本欣一さん(90)、分子組織化学の国武豊喜さん(78)、経済理論・経済学説史の根岸隆さん(81)、洋画家の野見山暁治さん(93)。小説家の河野多惠子本名市川多惠子さん(88)は欠席した。
天皇陛下は「長年努力を重ね大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とお祝いの言葉を述べられた。
式後の記者会見で天野さんは「これまで支えていただいた皆さま方に感謝するとともに、少しでも恩返しができるよう精進していきたい」と述べ、中村さんは「いろんな方に応援していただいてここまで来られた。感謝の気持ちでいっぱいです」と喜んだ。