警視庁、首都守る気概と仕事の魅力を感じて


本部で初の採用セミナー、受験者減少で対策

警視庁、首都守る気概と仕事の魅力を感じて

警視庁の採用セミナーが開かれた大会議室の会場。壁には歴代警視総監の肖像画が飾られている=23日午前、東京・霞が関

警視庁、首都守る気概と仕事の魅力を感じて

警視庁の採用セミナーの会場に展示された防弾盾(右端)や防弾チョッキ(中央)などの装備品=23日、東京・霞が関

 警視庁は23日、同庁への就職希望者を対象にした採用セミナーを初めて本部庁舎(東京・霞が関)で開いた。受験者が減少傾向にあるため、首都の治安を守る中枢の本部で、仕事の魅力を理解してもらうのが狙い。

 23日午前中のセミナーには約200人(女性約70人)の申し込みがあった。歴代警視総監の肖像画が壁に飾られたセミナー会場の大会議室は普段、署長会議などで使われる。会場には防弾チョッキや防弾盾などの装備品も展示された。

 冒頭のあいさつで、警視庁の後藤友二・人事2課長は、同庁が今年創立140年を迎えたことを踏まえ、「セミナーを通じて警視庁の魅力を実感し、歴史と伝統を体感してもらいたい」とアピール。「みなさんが入庁すれば6年後の東京五輪で中心的な役割を果たすことになる。東京の安心、安全をわれわれと一緒に担っていきましょう」と話した。

 警視庁の採用試験受験者は2010年度は3万人近かったが、13年度は約1万8000人と2万人台を割り込んだ。セミナーはこれまで警察学校などで実施してきた。