皇居の生物調査で新種のニリンソウを発見


「フキアゲニリンソウ」と名付ける、国立科学博物館が発表

皇居の生物調査で新種のニリンソウを発見

皇居の生物調査で見つかった新種「フキアゲニリンソウ」(国立科学博物館提供)

 国立科学博物館は16日、2009~13年度に実施した皇居の生物に関する調査で、新種のニリンソウが見つかったと発表した。天皇、皇后両陛下のお住まいの御所がある吹上御苑で見つかったことから「フキアゲニリンソウ」と名付けられた。

 同館によると、高さが通常のニリンソウの約2倍に当たる40~50センチあり、雨が降ると下や斜めを向くのが特徴。皇太子殿下御一家らが住まわれる赤坂御用地でも見つかっており、同館は「どこかから献上されたものではないか」と話している。

 宮内庁によると、両陛下はこれまでも散策の際、このニリンソウを見掛けておられたが、新種との報告を受けると驚き、喜ばれた様子だったという。