台湾の蔡英文総統、仏との関係「劇的に飛躍」
訪問議員団と会談、台湾の国際機関参加支持の決議に謝意
台湾の蔡英文総統は16日、訪台しているフランス国民議会(下院)議員団と総統府で会談し、仏上下両院が今年、台湾の国際機関参加を支持する決議を相次いで採択したことで「台仏関係は今年、劇的に飛躍した」と謝意を表明した。その上で「世界で権威主義がはびこる中、民主主義のパートナー同士が協力する必要性は一段と高まっている」と強調した。
蔡氏は、フランスが来年1~6月に欧州連合(EU)議長国を務めることから、台湾が締結を目指すEUとの投資協定の実現に向けた協力も一行に呼び掛けた。
議員団を率いるドルジ前国民議会議長は「われわれは自由で透明な選挙、独立した自由な報道、思想と言論の自由、結社の自由といった価値観を共有している」と述べ、台湾の民主化の歴史を称賛。「仏台友好に万歳」とあいさつを締めくくった。(台北時事)