竹内智香選手、逆転狙い姿勢崩す、悔しい14位
女子パラレル回転決勝トーナメント1回戦で敗退
1回目に0秒20差をつけられ、逆転を狙った2回目。厳しく攻めた後半にバランスを崩し、同走者から遅れた。竹内は決勝トーナメント1回戦で姿を消し、「ベスト4はいける感触はあったので、ちょっともったいない」と悔しがった。
3日前にパラレル大回転で銀メダルに輝いたが、決勝でミスして転倒したことで「悔しさが7~8割」と話していた。それを晴らすべく二つ目のメダルを狙ったが、かなわなかった。
パラレル回転は3年前に採用が決まった種目。それまで大回転を優先しており、資金的な制約から回転用の道具の開発や練習はどうしても後回しになった。今季のW杯で、パラレル大回転で3戦続けて2位に入ったが、パラレル回転は全て予選敗退。竹内は「大回転に比べて調子が乗ってこなかった」と、厳しい戦いを予想していた。
この日の暖かい気温も影響した。自身が得意とする硬い雪にならず、どんどん柔らかくなってコースが荒れた。「一回一回コース状況が変わり、対応しきれなかった」と残念がった。
それでも、パイオニアとしての誇りは消えていない。スノーボードの中でも、日本で競技人口の少ないアルペン種目で道を切り開いてきた。4年後の平昌五輪を目指すかどうかは決めていないが、「メダルを取ったことでアルペンが注目されて、興味を持ってもらえたら満足」と、大会を振り返った。(時事)