ピアノ部門で務川慧悟さん3位、阪田知樹さん4位
世界三大コンクールの一つ、エリザベート・コンクールで
世界的な音楽コンクールであるベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門の最終審査が29日、ブリュッセルで行われ、愛知県東海市出身の務川慧悟さん(28)が3位、名古屋市出身の阪田知樹さん(27)が4位に入った。
ピアノ部門は昨年開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期された。感染防止のため演奏は無観客で、通常12人の決勝進出者も6人に絞る異例の形で実施された。優勝はフランスのジョナタン・フルネルさん。
務川さんは記者団に対し「本当にうれしいし、ここからまた国際的なキャリアも開けていく」と充実感をにじませた。ただ、無観客での演奏は「反応を肌で感じながらつくる音楽とどうしても違ったものになる」と難しさを感じたという。
務川さんは東京芸術大学を経て、パリ国立高等音楽院に在学中。2019年のロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門2位などの入賞歴がある。
一方、阪田さんは東京芸術大を経て独ハノーバー音楽演劇大学大学院に在学中。16年のフランツ・リスト国際ピアノコンクール1位などの経験を持つ。2人とも国内外で幅広く演奏活動を行っている。
エリザベート・コンクールはチャイコフスキー、ショパンと並ぶ世界三大コンクールの一つ。(ブリュッセル時事)