皇后陛下、心筋虚血の疑い
来月冠動脈CT検査受けられる
宮内庁は29日、皇后陛下について、心臓の筋肉に血流が不足する心筋虚血の疑いがあるため、8月9日に東大病院で冠動脈のコンピューター断層撮影(CT)検査を受けられると発表した。
名川弘一皇室医務主管によると、皇后陛下は6月末ごろから胸に痛みがあり、徐々に頻度が増してきた。7月24日に24時間心電図検査を受けたところ、心筋虚血を疑わせる所見が得られた。7月上旬に宮内庁病院で受けた定例の健康診断では、異常は見つからなかった。
このため、テニスなど心臓に負担の掛かるような活動は控えるが、現時点で公務を取りやめる御予定はない。皇后陛下には名川医務主管らが29日、検査について説明し、御了解を得たという。
皇后陛下は昨年10月に80歳を迎えられた。持病の頸椎(けいつい)症性神経根症で、時折肩や腕に痛みもあるという。26日から御公務で天皇陛下と愛知県を訪れ、28日に帰京された。