両陛下、サクランボ狩りを楽しまれる
ベニバナ御視察も
私的旅行で山形県を訪問中の天皇、皇后両陛下は18日午前、東根市のサクランボ生産農家「天香園」を訪れ、サクランボ狩りを楽しまれた。
天香園にはサクランボの代表的な品種「佐藤錦」の原木から3代目となる樹齢70年超の木がある。両陛下は「きれいですねえ」などと話しながら、赤く実ったサクランボを一つ一つ笑顔で摘み取られた。
その後農家と屋内で懇談し、事前に収穫してあったサクランボを食べて「甘くておいしい」と感想を述べておられたという。
また、両陛下は同日午後、同県河北町の紅花資料館を訪問し、染料として使われる特産品のベニバナの栽培状況を視察された。
両陛下はガラスハウスの中で、黄色く色づいた観賞用のベニバナを御視察。続いてハンカチを赤く染める「紅花染め」の実演を見学された。皇后陛下は実演した女性に、「手は荒れませんか」と尋ねておられた。
両陛下は山形空港で吉村美栄子知事から東日本大震災時の被災地支援について説明を受け、「山形の皆さんが一生懸命支援していただいたんですね」とねぎらいの言葉を掛けられたという。同日夕、特別機で帰京された。