フィリピン大統領迎え晩餐会
天皇陛下、戦後70年で哀悼の意
国賓として来日したフィリピンのアキノ大統領を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が3日夜、皇居・宮殿で開かれた。
皇太子殿下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻ら皇族方のほか安倍晋三首相夫妻ら計149人が出席。昨年12月に成年皇族となった秋篠宮殿下御夫妻の次女佳子殿下も初めて参加された。
天皇陛下はあいさつで、太平洋戦争で多くのフィリピン人の命が失われたことに触れ、「このことは私ども日本人が深い痛恨の心と共に、長く忘れてはならないことであり、取り分け戦後70年を迎える本年、当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」と述べられた。
これに対し大統領は「過去に経験した痛みや悲劇は、相互尊重、尊厳、連帯に根差した関係構築に努めるという貴国の約束によって癒やされてまいりました」と英語で述べた。