両陛下傘寿記念の古式馬術、三権の長らと観覧される


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天皇、皇后両陛下は古式馬術の打毬(だきゅう)を観覧された=30日午後、皇居・埒(らち)馬場(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下がともに80歳の傘寿を越えられたことを記念して、平成以降の三権の長や閣僚らを招いた古式馬術の観覧会が30日午後、皇居の埒(らち)馬場で開かれた。

 両陛下は、安倍晋三首相や衆参両院の正副議長、最高裁長官のほか、元首相ら計160人らとともに日本に古くから伝わる馬術を楽しまれた。

 この日はまず、古式馬術を伝承する宮内庁主馬(しゅめ)班の職員によって、ヨーロッパのポロと同じ起源を持つ「打毬(だきゅう)」が披露された。赤と白の2組に分かれた騎手が先に網の付いた棒で毬(たま)をすくい、的に投げ入れて数を競う競技で、毬が入るたびに会場からは大きな拍手と歓声が湧き起こった。

 終了後は宮殿で茶会が開かれ、天皇陛下は「これまで皆さんが国と国民のためにそれぞれの務めを果たしてこられたことに対し、深く感謝しています」とねぎらいの御言葉を述べられた。