両陛下、気仙沼市魚市場を御訪問
宮城県訪問中の天皇、皇后両陛下は24日午前、気仙沼市魚市場を訪れ、地元の漁業関係者らと懇談された。
東日本大震災で大きな被害を受けた漁業の現状に関心があるという両陛下は、魚市場2階のデッキに上がり、水揚げされたカツオの仕分けの様子を御見学。気仙沼漁協の佐藤亮輔代表理事組合長が「カツオの水揚げで、この町は生き返ったようになりました」と話すと、皇后陛下はにっこりほほ笑まれ、天皇陛下は「(水産)資源は順調ですか」と尋ねておられた。
全国有数の漁港である気仙沼漁港に位置する魚市場は市が開設、同漁協が運営している。震災で大きく地盤沈下し、漁港全体が浸水。その後、岸壁の復旧が進み、水揚げ量は震災前の約6割まで回復した。