両陛下、沖縄戦没者に御供花
遺族にねぎらいの御言葉
学童疎開船「対馬丸」の犠牲者慰霊のため沖縄県入りした天皇、皇后両陛下は26日午後、糸満市の国立沖縄戦没者墓苑で供花された。
墓苑では県遺族連合会の照屋苗子会長ら約20人が両陛下を出迎えた。天皇陛下は「遺族のために尽くされてご苦労さまでした」、皇后陛下も「お参りさせていただきますね」などと一人一人にねぎらいの御言葉を掛け、供花台へ。沖縄戦で犠牲になった約18万人の遺骨が納められた納骨堂の前で並んで黙礼し、それぞれ白菊の花束を手向けた後、再び深く頭を下げられた。
これに先立ち、両陛下は近くの沖縄平和祈念堂にも立ち寄られた。
両陛下は27日、那覇市にある対馬丸犠牲者の慰霊碑「小桜の塔」に供花した後、対馬丸記念館を初めて訪れ、遺族や生存者と懇談される。
両陛下は戦没者墓苑が建立された1979年以降、沖縄訪問の際には必ず初日に墓苑を訪れておられる。