両陛下のお気持ち尊重、火葬導入の考え  皇太子殿下54歳に


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皇太子殿下は54歳の誕生日を前に記者会見に臨まれた= 21日、東宮御所「檜の間」(代表撮影)

 皇太子殿下は23日、54歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東宮御所で記者会見し、天皇、皇后両陛下の葬儀が土葬から火葬に変わることについて「両陛下のお気持ちを尊重しておりますし、両陛下と同じように考えております」との考えを示された。昨年、療養中の皇太子妃雅子殿下とオランダや東北の被災3県を御訪問。被災者が困難に立ち向かい生活再建に前向きに取り組んでいる様子を「心強く思いました」と述べられ、「雅子の状況も少しずつ良い方向には向いてきている」と明かされた。

 ソチ五輪については「日本の選手もよく頑張っており、健闘をたたえたい」と述べられた。2020年の東京五輪については、前回1964年大会のとき4歳で、閉会式などに出席した思い出を御披露。「世界の人々から喜ばれる大会となることを心から願っております」と語られた。

 長女愛子殿下は今春、学習院初等科を卒業、学習院女子中等科に進学される。「大変感慨深いものがあります。自分で考え、行動できるようになるとともに、周囲への感謝の気持ちや配慮を大切にし、健やかに育ってほしい」と期待を口にされた。御一家の私的な外国訪問の可能性について問われると、雅子さまの治療や愛子さまの視野を広げる観点から「実際いろいろ考えているところ」と述べられた。