2022年4月24日(日)

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母乳寄付で救える命
日本財団が母乳バンクを開設、4月から提供開始

日本財団母乳バンク新施設完成の記念撮影をする笹川陽平・同財団会長(左)=16日、東京都中央区(竹澤安李紗撮影)

 「私の子供は予定日より2カ月以上早く、体重が約1000グラムの低出産胎児としてうまれました」
 こう話すのは昨年12月に帝王切開での出産を経験した池田望実さん。出産後すぐに「母乳バンク」の存在を聞き。利用することを決めた一人だ。
 母乳バンクはこうした新生児のため、ドナー(提供者)から「母乳」を集め、NICU(新生児集中治療室)に提供する。厚生労働省研究班のアンケート調査によると、回答した154のNICUの9割が「日本に母乳バンクが必要」としたが、そのうち15%しか利用していないことが分かった。
 その現状を打開しようと、日本財団は日本で2カ月目となる「母乳バンク」を新設した。母乳バンクお通して、小さな赤ちゃんの命を支える動きが広がりつつある。

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